『ダンジョン&ドラゴン』 DUNGEONS & DRAGONS
mainpicture 2001年7月14日、ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系ロードショー

2001年/アメリカ映画/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル・SDDS/上映時間:108分/字幕翻訳:林完治/協力:日活/ギャガ・ヒューマックス共同配給

◇監督/製作:コートニー・ソロモン ◇製作総指揮:ジョエル・シルバー、ネルソン・レオング、アラン・ジーマン ◇製作:トマス・M・ハンメル、キア・ジャム ◇脚本:トッパー・リリエン/キャロル・カートライト ◇撮影監督:ダグラス・ミルサム ◇美術:ブライス・ぺラン ◇視覚効果:ジョアン・コリンズ・カーリー ◇特殊効果:ジョージ・ギブス ◇衣装:バーバラ・レイン ◇編集:キャロライン・ロス

◇キャスト:ジャスティン・ワリン、ゾー・マクラーレン、ジェレミー・アイアンズ、ブルース・ペイン、マーロン・ウェイアンズ、リー・アレンバーグ、クリステン・ウィルソン、ソーラ・バーチ、リチャード・オブライエン



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【解説】

◆映像は、イメージの限界を超えた!
驚異のスペクタクル・アドベンチャー超大作!!


『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』、そして、あの『ハリー・ポッター』まで…映画、ゲーム、小説というジャンルを問わず、すべてのファンタジーとアドベンチャーはここから始まった!
1974年に史上初のロールプレイングゲームとして誕生し、映画化を待望されながら、そのイマジネーションの豊かさ、スケールの大きさに、ジョージ・ルーカスやスティーヴン・スピルバーグでさえ、手を出せなかった壮大な物語、それが『ダンジョン&ドラゴン』だ。魔法の杖=サブリールの杖を探す旅に出る一人の青年と仲間たち、平和を願う女王と悪の魔法使いとの対決、地下迷宮(ダンジョン)から城の尖塔、そしてドラゴンに乗って空中へ、アドベンチャーは無限に広がり、クライマックスでは200を越えるドラゴンが大空でバトルを繰り広げる。かつて誰も見たことのない驚異の映像と興奮!今、本当のファンタジーの幕が開く!このビッグ・プロジェクトを実現させたのは、『マトリックス』でワーナー・ブラザース史上最高の興行成績を達成したジョエル・シルバー。ハリウッドで現在最も成功したプロデューサーが、アカデミー賞に輝くハリウッド超一流特殊効果スタッフを率いて遂に不可能を可能にしたのだ!舞台となるのは、魔法を使える貴族メイジたちが平民を支配するイズメール帝国。中世の暗黒時代を思わせる中、女王サヴィーナだけは人々の平等を願っていた。だが、邪悪な魔法使い、宰相プロフィオンは、マジーナ評議委員会を説得し、女王の王位を奪おうとする。プロフィオンに勝つには、伝説の魔法の杖=サブリールの杖を手に入れ、レッド・ドラゴンを操るしかない!かくして、一人の青年が旅立った!


悪の宰相プロフィオンに扮するのは『運命の逆転』でアカデミー賞主演男優賞に輝いた名優ジェレミー・アイアンズ。若き女王サヴィーナには『アメリカン・ビューティー』で注目を集めたソーラ・バーチが扮し、新旧豪華スターが火花を散らす。サブリールの杖を探す冒険の旅に出発する青年リドリーにジャスティン・ワリン、彼をサポートする見習い魔法使いマリーナにゾー・マクラーレンと、テレビ出身の新進スターが起用される一方、リドリーの相棒スネイルズには『ポップ・ガン』『最終絶叫計画』で出演と脚本を兼ねた才人マーロン・ウェイアンズ、プロフィオンの配下ダモダーに『パッセンジャー 57』などの名バイプレーヤー、ブルース・ペイン、さらに往年のカルト名作『ロッキー・ホラー・ショー』のリチャード・オブライエンまで顔を出す賑やかなキャスティング。


監督はこれが第一回作品となるコートニー・ソロモン。幼い頃、RPGの『ダンジョン&ドラゴン』に魅せられ、以来映画化を切望してきた。脚本は『ゲット・ア・チャンス!』『パール・ハーバー』のトッパー・リリエン、キャロル・カートライト。撮影は『フルメタル・ジャケット』でアカデミー賞にもノミネートされたダグラス・ミルサムが担当、プロダクション・デザインは『レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い』のブライス・ペラン、特殊視覚効果スーパーバイザーに『スターシップ・トゥルーパーズ』『スチュアート・リトル』のジョアン・コリンズ・カーリー、特殊効果スーパーバイザーに『ロジャー・ラビット』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』で、二度アカデミー賞に輝いたジョージ・ギブス。新人監督のパワフルなイマジネーションをベテラン・スタッフが見事に大きく羽ばたかせた!




 


【ストーリー】

魔法を操る貴族“メイジ”が支配するイズメール王国。魔法を使うことの出来ない平民達は、まるで奴隷のように扱われ、そこはさながら中世の暗黒時代にも見えた。若き女王サヴィーナ(ソーラ・バーチ)は、常々、そのことに心を痛めていたが、邪悪な宰相プロフィオン(ジェレミー・アイアンズ)は、女王のそんな心中を利用して、王位と彼女が操るゴールデン・ドラゴンを奪おうと企む。マジース評議委員会の席上で、サヴィーナが革命思想の持ち主だと激しく糾弾するプロフィオン。

サヴィーナは魔術師ヴィルダン(エドワード・ジューズベリー)から、究極の力であるレッド・ドラゴンを操る魔法の杖=サブリールの杖の存在を知らされる。プロフィオンと対決して勝利をおさめるには、その杖が必要だ、と。だが、その情報は密使によって同時にプロフィオンの知るところとなってしまった。 プロフィオンの命令によってダモダー(ブルース・ペイン)は、サブリルの杖のありかを記した巻紙を手に入れようとヴィルダンの魔法大学へと向う。ダモダーは、巻紙のありかを言わないヴィルダンを殺害するが、その姿を目撃した見習い魔法使いのマリーナ(ゾー・マクラーレン)は巻紙を手に町へと消える。その時、マリーナが脱出に使った魔法のおかげで、金品目当てでそこに忍び込んでいたコソ泥のリドリー(ジャスティン・ワリン)と相棒のスネイルズ(マーロン・ウェイアンズ)も彼女と行動を共にすることになってしまった。
三人はアンティタスの町で、“ドゥワーフ”のエルウッド(リー・アレンバーグ)とも知り合った。ダモダー率いるクリムゾン大隊に追われる三人は、エルウッドの指示で下水へと逃れて危機を脱した。 コソ泥ながら、イズメール王国の階級差を不満に思い、平等を夢見るリドリーはことあるごとに“メイジ”のマリーナと対立するが、プロフィオンの罠で、ヴィルダン殺害の犯人として手配されてしまっては、力を合わせるしかない。一方、女王サヴィーナはヴィルダンの死とマリーナの失踪を知り、追跡の名手である“エルフ”のノルダ(クリステン・ウィルソン)を差し向けた。

居酒屋に身を隠したマリーナ一行は、サブリールの杖のありかを記した巻紙の謎を解こうと必死になる。リドリーが「アリノー、サラ、ブダーラ…」とうろ覚えの呪文を口にすると、なんと彼の姿は砂のように地図の中へ消えてしまった。続いて、同じように呪文を唱えたマリーナの姿も。そこへダモダーたちが乗り込んでくるが、スネイルズはなんとかその場を切り抜ける。



森へと逃げたスネイルズの前に、巻紙の中へと消えたリドリーとマリーナが再び現れた。二人は地図の中で、亡霊たちから「サブリールの杖は大戦を招く」という不吉な予言を聞いた、という。「大戦を招く」とは一体、どんな意味なのか…と、同時に、杖を使うには“ドラゴンの瞳”が必要だとも。“ドラゴンの瞳”を握っているのは盗人ギルドのザイラス(リチャード・オブライエン)だと知った一行は、今度はイレブン村へと向った。

“ドラゴンの瞳”は地下迷宮の中に隠されているというが、そこへ入って生きて帰ったものはまだ一人もいない。だが、リドリーは意を決して様々な罠の仕掛けられた地下迷宮を進んで行く。果たして、“ドラゴンの瞳”を手に入れることは出来るのか…その頃、地上にはダモダーの大群も押し寄せていた……!



 


【キャスト&スタッフ】

■ジェレミー・アイアンズ(プロフィオン)

1948年9月19日イギリス生まれ。
高校卒業後、ロイヤル・シェ−クスピア・カンパニーの『リチャード2世』に出演。映画デビューは『ニジンスキー』(1980)だが『フランス軍中尉の女』(1981)で国際的な注目を集める。『スワンの恋』(1983)に出演する一方、1984年にはブロードウェイに進出。“The Real Thing”でトニー賞を受賞する。『ミッション』(1986)、ニューヨーク批評家協会最優秀男優賞に輝いた『戦慄の絆』(1988)を経て、『運命の逆転』(1990)でアカデミー最優秀主演男優賞とゴールデン・グローブ最優秀主演男優賞を同時受賞。『ダメージ』(1992)『愛と精霊の家』(1993)『エム・バタフライ』(1993)などに出演する傍ら、『ライオン・キング』(1994)では声の出演、『ダイ・ハード3』(1995)ではマクレ−ンの宿敵と幅広い活躍を見せる。他の出演作に『魅せられて』(1996)『チャイニーズ・ボックス』(1997)『ロリータ』(1997)『仮面の男』(1998)。“TimeMachine”(2001)“CallasForever”など4本が待機中。



■ソーラ・バーチ(サヴィーナ)

1982年3月11日ロサンゼルス生まれ。
4歳の時、シリアル“Quaker Oats”のCMで注目を浴び、以後、40本以上のCMに出演。6歳でTVシリーズ“Day By Day”のレギュラーを獲得し、同時に“The Purple People Eater”で映画デビュー。1991年の『愛に翼を』と1992年の『パトリオット・ゲーム』で、映画でも注目を集める。特にハリソン・フォード扮するジャック・ライアンの娘サリー役は好評で、『今そこにある危機』(1994)でも演じた。『Dearフレンズ』(1995)などを経て、アカデミー賞作品賞に輝いた『アメリカン・ビューティー』(1999)に出演。“Ghost World”“The Hole”と新作目白押し。ファースト・ネーム:ソーラはノルウェー神話の雷神姉妹に由来するとか。



■ジャスティン・ワリン(リドリー)

1974年9月6日サンフランシスコ生まれ。
地元ビクトリア・シアターの“The Little Prince”で主役を演じて演技のキャリアをスタート。13歳で、TVシリーズ“General Hospital”にゲスト出演する。多くのTVドラマに出演し、エミー賞も受賞。1994年『シリアル・ママ』で映画にも進出。TVシリーズ『新スーパーマン』では新聞記者ジミーを演じた。



■ゾー・マクラーレン(マリーナ)

1974年11月6日カリフォルニアに生まれ、ワシントン、シアトルで育つ。
TVシリーズ『スター・トレック/ボイジャー』などにゲスト出演しながら、『陽のあたる教室』(1995)『秘密の絆』(1997)などに端役で出演しキャリアを積む。映画ではセス・グリーンと共演したインディペンデント作品“Stonebrook”(1999)で注目を集め、本作で初の大作出演を勝ち取った。



■ブルース・ペイン(ダモダー)

1942年3月25日イギリス生まれ。
73年にロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』を作詞、作曲し初演。1975年に映画化されカルト化、続編『ショック・トリートメント』(1981)でも作詞・作曲・出演を兼ねる。映画出演作は『フラッシュ・ゴードン』(1980)『ウィロビー・チェイスのおおかみ』(1989)『ダークシティ』(1998)など奇才にふさわしい作品ばかり。



■マーロン・ウェイアンズ(スネイルズ)

1972年7月23日ニューヨーク生まれ。
TVシリーズ“In Living Color”“The Wayan Bros”に出演後、映画『モー・マネー』(1992)に出演、『ポップ・ガン』(1995)では脚本・主演。やはり脚本と主演を兼ねた『最終絶叫計画』(2000)はミラマックス史上最高のオープニングとなった。現在は『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)と『最終絶叫計画2』が待機中。



■リチャード・オブライエン(ザイラス)

1942年3月25日イギリス生まれ。
73年にロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』を作詞、作曲し初演。1975年に映画化されカルト化、続編『ショック・トリートメント』(1981)でも作詞・作曲・出演を兼ねる。映画出演作は『フラッシュ・ゴードン』(1980)『ウィロビー・チェイスのおおかみ』(1989)『ダークシティ』(1998)など奇才にふさわしい作品ばかり。



■コートニー・ソロモン(監督)

1970年カナダ、トロント生れ。
プロダクション・コーディネーターの母のもと、映画の撮影現場で子供時代を過ごす。20歳の時には、すでに様々な立場で20本以上の映画とテレビ製作にかかわり、自分の製作会社=スイートピー・エンターテインメントを設立。すぐに、子供の頃からお気に入りだった『ダンジョン&ドラゴン』の映画化権を獲得、それが映画化まで10年にわたるオデッセイの始まりだった。次回作は"Seventh Grader"の映画化を予定しているが、"The Bell Witch""Puppetland"など複数の企画も進行中。トッパー・リリエン、キャロル・カートライトとともに仕上げた『ダンジョン&ドラゴン』の脚本は、三部作構想の第一部だという。



■ジョエル・シルバー(製作)

1952年7月14日生まれ。
今まで手がけた作品の平均収益が1億ドルというスーパー・ヒットメーカー。ローレンス・ゴードン・プロダクションに入社し、『48時間』(1982)『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)を手がけ、1985年にシルバー・ピクチャーズを設立。以来、『コマンドー』(1985)『プレデター』(1987)『リーサル・ウェポン』シリーズ(1987/1989/1992/1998)『ダイ・ハード』『ダイ・ハード2』(1988/1990)『マトリックス』(1999)などを製作する。新作“Exit Wounds”(2001)はまたしても第1位を獲得。同時にロバート・ゼメキスと手を組み、ダークキャッスル・エンタテインメントも設立、『TATARI』(1999)を発表。同社作品として“13Ghosts”(2001)“Macabre”(2002)を製作する。『マトリックス2&3』(2002、2003)も待機中。



■トッパー・リリエン/キャロル・カートライト(脚本)

ジョー・ジョンストン監督、ロビン・ウィリアムス主演で大ヒットした『ジュマンジ』(1995)の脚本をリライトした経歴を持つコンビ・ライター。リドリー・スコット製作総指揮、ポール・ニューマン、リンダ・フィオレンティーノ主演で話題を呼んだ『ゲット・ア・チャンス!』(2000)も、このコンビによる脚本。今夏の話題作『パール・ハーバー』も執筆し、好調の波に乗る。


■ダグラス・ミルサム(撮影)

イギリス生まれ。スタンリー・キューブリック監督『バリー・リンドン』(1975)の撮影にフォーカス係として参加。以来、『シャイニング』(1980)では追加撮影を担当、『フルメタル・ジャケット』(1987)では撮影監督としてアカデミー賞にもノミネートされた大ベテラン。撮影担当作品は、マイケル・チミノ監督『逃亡者』(1990)『心の指紋』(1996)、ケビン・レイノルズ監督『レッド・アフガン』(1988)『ロビン・フッド』(1991)、マイケル・マン監督『ラスト・オブ・モヒカン』(1992)など大作ばかり。近作にはジョナサン・モストー監督『ブレーキ・ダウン』(1997)がある。TVではCBCのミニ・シリーズ『ロンサム・ダブ』(1989)を担当、監督も兼ねた『ロンサム・ダブ2』でABC賞も受賞している。


■ブライス・ぺラン(美術監督)

オーストラリア生まれ。『ウォーカー』(1987)をはじめ、『私を愛したグリンゴ』(1989)『レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い』(1994)などに美術監督として参加。99年ベルリン国際映画祭に参加した“Sound of Hand Clapping”でも高い評価を獲得する。近作には他にロバート・カーライル、ガイ・ピアース出演の『ラビナス』(1999)など。


■ジョージ・ギブス(SFX/特殊効果)

『ネモ船長と海底都市』(1969)年以来、30年以上に渡るキャリアを持つ特殊効果の大御所。ノンクレジットで技術を提供した『オーメン』(1976)から、『スーパーマン』(1978)『フラッシュ・ゴードン』(1980)『コナン・ザ・グレート』(1982)『未来世紀ブラジル』(1985)『ラビリンス 魔王の迷宮』(1986)『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(1989)、近年の『101』(1996)『仮面の男』(1998)まで、かかわっていないSFX大作の方が少ないほど。『エイリアン3』(1992)ではアカデミー賞ノミネート、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』(1984) 『ロジャー・ラビット』(1988)でアカデミー賞を受賞している。『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『未来世紀ブラジル』では英国アカデミー賞も受賞。


■バーバラ・レイン(衣装デザイン)

ロンドンのウエスト・エンド・シアターから衣装デザイナーとしてスタート。その後、BBCに移り、14年に渡ってコスチューム劇から近未来の衣装まで幅広く手がけてきた。1980年にBBCを去り、イギリス、アメリカという国境を越える活動をスタート。1985年にはTV“Ellis Island”でエミー賞受賞。映画の代表作には『熱砂の日』(1982)『ウィロー』(1988)などがある。