『リプレイスメント』THE REPLACEMENTS
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(C)2000 Warner Bros. All rights Reserved
2000年11月11日より全国ロードショー

2000年/アメリカ/原題:THE REPLACEMENTS/1時間58分/ビスタビジョンサイズ/SRD・DTS・SDDS/字幕翻訳:岡田壮平/配給:ワーナー・ブラザース映画

◇監督:ハワード・ドイッチ ◇脚本:ビンス・マケウィン ◇製作:ディラン・セラーズ ◇製作総指揮:アーウィン・ストフ、ジェフリー・チャノーフ、スティーブン・ルーサー ◇撮影:タク・フジモト,A.S.C. ◇撮影:ダン・ビショップ ◇編集:バド・スミス,A.S.C.、セス・フローム ◇衣装:ジル・オハネソン ◇音楽:ジョン・デブニー ◇セカンドユニット演出、スタント・フットボールコーディネーター:アラン・グラフ

◇キャスト:キアヌ・リーブス、ジーン・ハックマン、ブルック・ラングトン、オーランド・ジョーンズ、フェイゾン・ラブ、マイケル“ベアー”タリフェーロ、エース・ヨナミネ、トロイ・ウィンブッシュ、デイビッド・デンマン、ジョン・ファブロー、マイケル・ジェイス、リス・エヴァンス、ゲイラード・サーテイン、アート・ラフラー、ブレット・カレン、ジョン・マデン、パット・サマーオール、ジャック・ウォーデン



| 解説 | ストーリー | キャスト&スタッフ |
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【解説】

『マトリックス』から1年。熱い感動を約束する、
キアヌ・リーブス最新主演作。


せつない、だから、カッコいい。
今度のキアヌは強さとナイーブさをあわせ持つ等身大のヒーロー。


あの『マトリックス』から1年。キアヌ・リーブスの新作がついにやってくる。
世界中が待ちこがれた最新主演作『リプレイスメント』は、プロフットボールの世界を舞台に、一度は挫折しながらも、自分を信じることだけを武器に人生のセカンドチャンスに賭ける男たちを描いたサクセス・ストーリー。決して一流とはいえない彼らが、あくまでも自分たちのスタイルを貫きながら快進撃を続ける姿は痛快で、さわやかな感動を呼び起こす。
『マトリックス』では未来世界の救世主という難役を見事に演じたキアヌが、新作『リプレイスメント』で演じるのは、負けることへの恐怖からいざという時に実力が発揮できず、引退して失意の日々を送る元フットボール選手。プロのプレイヤーには不可欠ともいえる傍若無人な強引さを持ち合わせず、その分“プレッシャーに弱いダメな奴”という烙印を押された男だ。ナイーブであるがゆえにスポーツ界から落ちこぼれた不遇のアウトサイダーで、心惹かれる女性が現れても、もう一歩踏み込むことができない。
キアヌをこの作品に抜擢した監督のハワード・ドイッチは、「キアヌは『スピード』や『マトリックス』で超人的なヒーローを演じてきたけれど、決して人間味を失うことはなかった。リアルな喜怒哀楽を持った生身の人間を演じられるからです。そこが観客の共感を呼ぶ」と語っている。
確かに本作では等身大のリアルな人物を演じているが、単に強いだけの理想化されたヒーロー像ではなく、人間的な弱さやナイーブさを抱えたヒーローという点では、前作と共通している。
ネオも本作の主人公ファルコも、ためらい、戸惑いながら、戦うことによって自分自身を発見していく。だからこそ観客は彼に感情移入し、ともに悩み、戦い、最後にはさわやかな涙を流すことができる。最初から完璧なヒーローとして登場するのではなく、ストーリーの中で成長していくヒーローとしてのキアヌの魅力を、本作でも十分に堪能できる。



彼らは、期間限定のスーパースター。
ラスト10分、あなたもきっと熱いエールを送ってる。


タイトルになっている“リプレイスメント”とは、“代理選手”の意味。プレーオフ目前で主力選手がストに入り、チーム・オーナーに泣きつかれたかつての名監督は、残る4試合を戦うため、代理選手による即席チーム作りに着手する。
チームの司令塔となるクォーターバックに彼が選んだのは、かつてオハイオ大学のクォーターバックとして出場したシュガーボウル(全米大学王座決定戦)で45点差という大敗を喫し、引退したファルコだった。
集められたその他の選手は、走ることだけが取り柄の短距離ランナー、熱血ポリスマン、フットボールのルールなどろくに知らないイギリス人のサッカー選手、刑務所でスカウトされた服役囚、元力士の日本人などなど。「これでフットボールができるのか!?」と誰もが思う寄せ集めチームだが、ファルコをはじめすべてのメンバーにとって、これは起死回生のチャンス。一度は人生に敗れた落ちこぼれたちが、期間限定ながらスーパースターになれる機会が巡ってきたのだ。
彼らの武器は、自分を信じ、自分のやり方をつらぬくことだけ。規格はずれの奴らばかりが集まったチームは最初はまるでバラバラだったが、しだいに心がひとつになっていく。

本作のストーリーのヒントとなったのは、1987年のNFL(全米フットボール連盟)のストの際、代理選手(リプレイスメント)が起用され、フィールドで活躍した選手たちが実際にいたことだった。プロデューサーのディラン・セラーズは語る。「リプレイスメントとしてスカウトされたのは、コンビニや工場やガソリンスタンドに勤めている人たちでした。フィールドに立つことを夢見ながら、ついぞチャンスに恵まれなかった連中です。ところが、ストライキというハプニングのおかげでチャンスが巡ってきた。この映画も、フットボールというスポーツではなく登場人物にスポットを当てています」もし見事3勝してプレーオフに進めたとしても、その大舞台に立つのは現在スト中の正規の選手たち。代理選手である彼らには、一瞬の栄光以外、何も手に入らない。
しかし、彼らは全力でこのチャンスに賭ける。“負け組”だったそれまでの生き方を脱し、自分の手で自分自身の人生を取り戻すために…。
破れかぶれではあるが誰よりも真剣で、フットボールへの愛だけでプレーしているがゆえに怖いものは何もない。そんな彼らの快進撃に、見ている側も次第に胸が熱くなっていく。挫折を知っているすべての人の心に『リプレイスメント』は熱い共感を呼ぶにちがいない。



 


【ストーリー】

「自分のことより仲間のことを考えるクオーターバックは、あなたが初めて!」


フットボール・シーズンも終盤。あと3勝すればプレーオフ出場となるにもかかわらず、ワシントン・センティネルズの主力選手が年俸アップを求めてストに入った。チーム・オーナーのオニール(ジャック・ウォーデン)に泣きつかれたかつての名監督ジミー・マクギンティー(ジーン・ハックマン)は、残る4試合を戦うため、代理選手(リプレイスメント)を集めての即席チーム作りに着手する。
チームの司令塔となるクォーターバックとしてマクギンティーが目をつけたのは、かつてオハイオ大のクォーターバックとして活躍し、学生選抜チームに選ばれながら、シュガーボウルで大敗して引退したシェイン・ファルコ(キアヌ・リーブス)。彼は今、船の側面に付着した貝殻をこすり取る仕事をしていた。マクギンティーはファルコから、プロ選手にはない心意気を感じ取る。この男なら、金のためではなく、フットボールへの純粋な愛情からプレーしてくれるに違いない。
最初は迷っていたファルコだったが、もう一度フィールドに立つことを決意する。実力は一流でありながらプレッシャーに弱く、ここぞという時に精神的に逃げてしまう自分への嫌悪から愛するフットボールに背を向けたファルコ。彼にとってリプレイスメント起用は、負けグセを返上し、逃げ続けてきたこれまでの生き方を変える最後のチャンスだった。

そんなファルコに思いを寄せるチアリーダーのアナベル(ブルック・ラングトン)。ファルコも彼女に惹かれるが、自分自身への自信のなさゆえに、いま一歩踏み出すことができない。
続いてスカウトされたのは、俊足だけが取り柄の短距離ランナー、フランクリン(オーランド・ジョーンズ)、熱血ポリスマンのベイトマン(ジョン・ファブロー)、イギリス人のサッカー選手ナイジェ ル・グラフ(リス・エヴァンス)、刑務所服役中の牧師ウィルキンソン(マイケル・ジェイス)、再生派のキリスト教徒ウォルター・コクラン(トロイ・ウィンブッシュ)、ミュージシャン付きボディガードのアンドレ&ジャマール(マイケル・“ベアー”・タリフェーロ、フェイゾン・ラブ)、日本人力士のジャンボ・フミコ(エース・ヨナミネ)など。いずれも他人に負けない能力を持ちながら、不運や、あと一歩の勇気のなさが災いして“ダメな男”の烙印を押された落ちこぼれたちだ。
ファルコだけでなく、彼ら一人ひとりにとって、リプレイスメントとはいえ数万人の観衆の前でプレーすることは“負け組”から“勝ち組”へとシフトする最後のチャンス。順風満帆とはいえない人生を歩み、それゆえに傷や優しさを抱えた男たちの、一発逆転を賭けた挑戦が始まった…!



 


【キャスト&スタッフ】

■キアヌ・リーブス(シェイン・ファルコ)

ハリウッドきってのドル箱スター。前作の『マトリックス』(1999)は、3,720万ドルというオープニング記録を樹立。世界的にもメガヒットとなり、リーブス自身はブロックバスター・エンターテイメント賞、MTVムービー・アワードを受賞した。カナダのトロントで育ち、地方劇団やテレビへの出演を経てロサンゼルスへ移住。ティム・ハント監督『リバース・エッジ』(1987)で注目を集めた後、『危険な関係』(1988)、『ラジオタウンで恋をして』(1990)などに出演。1994年のメガヒット『スピード』で人気が沸騰して以来、SFスリラー『JM』(1995)、『雲の上で散歩』(1995)、アクション大作『チェーン・リアクション』(1996)、ブラックコメディ『フィーリング・ミネソタ』(1996)、アル・パチーノ共演の『ディアボロス』(1998)と快進撃が続いている。その他の代表作にキャスリン・ビグロー監督の『ハートブルー』(1991)、ベルナルド・ベルトリッチ監督の『リトル・ブッダ』(1993)、『から騒ぎ』(1993)などがある。次作はシャーリーズ・セロンと共演するワーナー作品『Sweet November』の予定。


■ジーン・ハックマン(ジミー・マクギンティー)

オスカー2冠に輝く名優中の名優。主演、助演、ドラマからコメディまでこなす芸域の広さは当代随一といえる。『Lilith』(1964)でデビュー。この時に共演したウォーレン・ビーティーの口添えで、1967年『俺たちに明日はない』にキャスティングされ、主人公クライド・バローの無学な兄バックを好演、アカデミー賞に初ノミネートされ、『父の肖像』(1970)で再度オスカー候補となり、冷徹なポパイ・ドイル役を好演した『フレンチ・コネクション』(1971)で同賞を初受賞(主演男優賞)すると共に、国際スターの仲間入りを果たした。1977年『スケアクロウ』で気の荒いヒッチハイカー、フランシス・コッポラ監督『カンバセーション…盗聴…』(1974)でストーカーまがいの盗聴男という癖のある役どころを見事にこなして、実力派の地位を確立。さらに、クリント・イーストウッド監督作『許されざる者』で2度目のアカデミー賞(助演男優賞)を獲得した。ほかの出演作に、1966年『ハワイ』、1969年『白銀のレーサー』『さすらいの大空』『宇宙からの脱出』、1972年『ポセイドン・アドベンチャー』、1975年『フレンチ・コネクション2』、1981年『レッズ』、1983年『アンダー・ファイア』『地獄の7人』、1986年『勝利への旅立ち』、1987年『追いつめられて』、1988年『ミシシッピー・バーニング』『バット★21』、1989年『私の中のもうひとりの私』『ザ・パッケージ 暴かれた陰謀』、1990年『訴訟』『ハリウッドに口づけ』『カナディアン・エクスプレス』。コメディ作品ではハーミット役でカメオ出演した『ヤング・フランケンシュタイン』(1975)、レックス・ルーサー役で出演の『スーパーマン』(1978)、『スーパーマン・ 冒険篇』(1981)、『スーパーマン4 最強の敵』(1987)、マイク・ニコルズ監督『バードケージ』(1996)など。 近年では、『ジェロニモ』(1993)、『ワイアット・アープ』(1994)、『ザ・ファーム/法律事務所』(1994)、『ゲット・ショーティ』(1995)、『クリムゾン・タイド』(1995)、『クイック&デッド』(1995)、『チェンバー』(1996)、『ボディ・バンク』(1996)、『目撃』(1997)、『エネミー・オブ・アメリカ』(1998)等に出演。公開待機作としては、『Breakers』が控える。最近では小説家としての肩書きも加わり、処女作(共著ダニエル・レニーハン)“Wake of the Perdido Star”は1999年11月にニューマーケット・プレスより上梓された。


■ブルック・ラングトン(アナベル)

1996年のミラマックス作品『スウィンガーズ』でニッキー役を演じ、本編のジョン・ファブローと初共演。ジョン・ヒューズ製作『Reach the Rock』ではアレサンドロ・ニボーラを相手役に迎えた。インデペンデント映画では、ジモン・ハンスー監督『Ink』、ジェイソン・ロンドン監督『Mixed Signals』に出演。テレビ女優としては、「サンフランシスコの空の下」「シカゴホープ」「Single Guy」、ジョージ・ルーカス演出回の「Young Indiana Jones Chronicles」にゲスト出演したほか、「メルローズ・プレイス」では2シーズンにわたってサマンサ・ライリー役を、映画『ザ・インターネット』をシリーズ化した「The Net」ではメインキャラクターを好演。本編に続いては、『Playing Mona Lisa』が公開を控える。


■オーランド・ジョーンズ(クリフォード・フランクリン)

NBCのコメディ「A Different World」で脚本家としてデビュー。その2年後にはフォックス放送の「Roc Live」で脚本を、翌年には30分のシリーズ「The SinbadShow」で製作を担当。寸劇コメディシリーズ「Mad TV」では脚本と同時に出演も果たし、当初の2シーズンでレギュラーを務めた。その後は映画界に進み、『SourGrapes』、『Office Space』、『Liberty Heights』(1999)などに出演。俳優のほかにCMタレントとしても活躍中で、最近では“セブン・アップ”の新しいイメージキャラクターに選ばれた。新作『Chain of Fools』に続いては、『Say It Isn't So』、『Double Take』に出演する予定。また、主演・脚本・製作を兼ねた2本の新作『The Reverend Pimp Daddy』『Sticky Fingers』は、それぞれコロンビアとユニバーサルから配給されることが決定している。


■デイビッド・デンマン(ブライアン・マーフィー)

本作で長編映画にデビューを果たした。ニューヨークの名門ジュリアード学院に学んだ後、舞台俳優として「冬物語」「テンペスト」「十二夜」「ヘンリー四世 パート1」「Bus Stop」「But Not for Me」等に出演。その後、テレビにも進出して「ER 緊急救命室」「シカゴホープ」「X−ファイル」「ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者」に客演した。近年では、ワーナー・ブラザース放送の「Bloomington, Ltd.」、フォックス放送「MK-3」の両パイロット版や、NBC放送のミニシリーズ「The 60's」に顔を見せている。


■ジョン・ファブロー(ベイトマン)

1993年『ルディ 涙のウィニング・ラン』の主役でスクリーンデビューを果たした。1996年の青春コメディ『スウィンガーズ』では実体験をベースに脚本を書き、企画・製作・主演も兼任。友人を配役し、超低予算で作った作品にもかかわらず、ミラマックスと破格の配給契約が成立。公開時には批評家と観客の両方から絶賛を集めて、ファブロー自身はシカゴ映画批評家協会の“1997年度未来のスター賞”にノミネートされた。以降、映画にテレビに大活躍。主な作品に『ディープ・インパクト』(1997)、『ベリー・バッド・ウェディング』(1998)、『Love and Sex』に出演、新作『Made』では主演・脚本・製作に加えて、監督に初挑戦。


■リス・エヴァンス(ナイジェル・グラフ)

ジュリア・ロバーツ主演のヒットコメディ『ノッティング・ヒルの恋人』(1999)ではヒュー・グラントの無精なルームメイト、スパイクを好演して批評家・観客の双方から絶賛を集めた。映画の代表作に、『Streetlife』『The Sin Eater』『Dancing at Lughnasa』『You're Dead』『Love, Honour, and Obey』、『ツイン・タウン』(1997)、『August』、『Kevin and Perry』。公開待機作に、『Little Nicky』、『Human Nature』がある。舞台俳優としては、故郷のシアター・クルーイドで「ハムレット」「The Government Inspector」に出演後、「真夏の夜の夢」、「Poison Pen」、「Smoke」、「Thyestes」、「Beautiful Things」、「Under Milk Wood」、「Volpone」、「Bad Finger」に参加。イギリス・ウェールズのテレビでは「Shakespeare Shorts」「The Two Franks」「Judas and the Gimp」「Spatz」に顔を見せている。


■ブレット・カレン(エディー・マーテル)

テレビシリーズ「The Chisholms」でプロデビューを飾った。映画の代表作に『The Calling』1992年『フォーエバー・ロード(未)』(1992)、『戦火の勇気』(1995)、『アポロ13』(1995)、『愛に迷った時』(1995)、『推定殺人者』(1996)など。テレビでは、「Falcon Crest」、「Young Riders」にレギュラー出演したほか、近年では「Legacy 」、「Orleans」でレギュラーを、「Suddenly Susan」で準レギュラーを務めた。このほかテレビ映画では「Something Borrowed, Something Blue」、「Daniel Steel's Family Album」、「The Hired Heat」、「Perfect Body」、「Keys」、「Dead Solid Perfect」、「The Expendables」、「From the Earth to the Moon」など。


■フェイゾン・ラブ(ジャマール)

19歳の時、チャールズ・ディケンズ作「大いなる遺産」を現代版にアレンジした「Better Heart Midtown」でオフ・ブロードウェイにデビュー。その後、コメディクラブに出演しているところを監督・俳優のロバート・タウンゼンドに見初められて、『The Meteor Man』で映画界に進出。以降、『The Player's Club』『3 Strikes』『Fear of a Black Hat』、『フライデー』(1995)、『バッドフェロー』(1996)に顔を見せる。テレビでは、「The Parent Hood」で人気が沸騰。スタンダップ・コメディアンとしては「Showtime on the Apollo」、A&E放送の「Evening at the Improv」、BET放送のコメディ特番などに出演するかたわら、昨年は全米のコメディクラブを回るツアーを開催した。


■マイケル・“ベアー”・タリフェーロ(アンドレ)

フットボール・プレイヤーから俳優へ転身をとげ、現在はテレビ・映画で活躍している。1984年にNFLのワシントン・レッドスキンズに入団。1985〜1986年にかけてはAFLのデンバー・ゴールドとアリゾナ・アウトローズに在籍。カナダ・フットボールリーグのブリティッシュコロンビア・ライオンズを最後に現役を引退した。その後、CMタレントを経て、『ラスト・ボーイスカウト』(1991)で俳優としてデビュー。以降、『天使にラブ・ソングを2』(1993)、『デニス・ホッパーの魔界世紀ハリウッド(未)』(1994)、『バッドボーイズ』(1995)、『バッドフェロー』(1996)、『アルマゲドン』(1998)、『LIFE』(1999)に出演。テレビでは「Roc Live」「Martin」「The Drew CareyShow」ほか、「The Jamie Foxx Show」の準レギュラーを務めている。


■エース・ヨナミネ(ジャンボ・フミコ)

ハワイのホノルルで生まれ育つ。ハワイ出身の力士である曙、武蔵丸、小錦に感化され、1990年の高校卒業と同時に日本へ渡り、名門の東関部屋に入門。その半年後にハワイへ戻って建設作業員や配管工の仕事をしながら、「One Week Waikiki」「Birds of Paradaise」といったテレビシリーズ、CMに出演した。本作には、ホノルルのオーディションを経て出演が決定したが、上司が有給休暇を認めてくれなかったため、配管工をやめてしまったという。今でも相撲は趣味として続けており、オアフ相撲クラブに所属しながら、地元の子供達に稽古をつけている。


■トロイ・ウィンブッシュ(ウォルター・コクラン)

アクターズ・インスティテュートとハーバート・バーグホフ・スタジオで演技を学び、『ガブリエラ(未)』(1983)、『フーズ・ザット・ガール』(1987) 、『暴力教室'88』(1987)、『旅立ちの時』(1988)、『虚栄のかがり火』(1990)などに顔を見せる。テレビでは「Firebeach」「You're The One」でレギュラーを、「The Cosby Show」で準レギュラーを務めた。舞台の代表作には、「Runaways」、「Purlie Victorians」、「The Day the Bronx Died」、「The Gang on the Roof」、「Joe Turner's Come and Gone」がある。


■マイケル・ジェイス(ウィルキンソン)

舞台、映画、テレビで活躍中。『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)でスクリーンにデビューし、『ストレンジ・デイズ』(1995)、『ザ・ファン』(1996)、『ザ・ボクサー』(1997)を経て、『ブギーナイツ』(1997)のジェローム役で強い印象を残す。テレビシリーズでは、「Dangerous Minds」のレギュラーや「ER/緊急救命室」「Arli$$」の準レギュラーに加え、「Judging Amy 」「L.A.Doctors」「N.Y.P.D.Blue」「Any Day Now」に客演。最近ではフォックス放送のテレビ映画「Michael Jordan: An American Hero」でタイトルロールのマイケル・ジョーダンを演じた。


■ジョン・マデン(本人役)

CBSスポーツで15年、フォックス・スポーツで7年、計22年にわたってプロ・フットボールの解説を続けている。スーパー・ボウル(優勝戦)においてはCBSで4回、フォックスで2回、解説を担当。エミー賞の“スポーツ・パーソナリティ−アナリスト”部門で13回の受賞歴を誇る。スポーツ番組の司会も務めており、毎年恒例の特番「オール・マデン・チーム」は今年で17回目を迎え、トーク番組「ジョン・マデンズ・ジャーニー」ではスポーツ界の大物を相手に単独インタビューを行った。 ラジオでは全国放送の“ジョン・マデン・スポーツクイズ”、キー局で放送の“ジョン・マデン・スポーツカレンダー”ほか、サンフランシスコのKCBSで連日、生放送のレギュラー番組を持っている。


■パット・サマーオール(本人役)

1962年からNFLの実況を担当しているベテラン・アナウンサー。その詳細な中継で、ファンと批評家の両方から広く愛されている。ジョン・マデンとは1981年からコンビを組み、共にスーパーボウルを中継すること7回。うち、1982年の第16回スーパーボウルはスポーツ番組史上の最高視聴率をマークした。1961年、CBS放送に入社して放送界でのキャリアをスタート。フットボールの実況に加え、1968年からゴルフトーナメント、1971年からはテニスの全米オープンも担当。ラジオでは1964〜1971年にかけてニューヨークのWCBSでスポーツ部長を務めるかたわら、4時間にわたる朝のニュース番組に週6日、出演。現在も、ダラスをキー局とした2時間のラジオ番組を持っている。


■ジャック・ウォーデン(オニール)

50年のキ画音楽を集めたアルバムには、指揮者として参加。『スーパーマン』(1978)、『シンドバッド 七回目の航海』(1958)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)、『タイタニック』(1997)などの名スコアをローヤル・スコットランド国立オーケストラと共にレコーディングした。